翼の記憶

作者木馬

現代の寂れた教会。そこに一人の天使がいた。平和とも寂しいともいえないその空間に,ある日一人の死神が迷いこむ。

死神は言った。「神様にここにくるように言われたの。」「私は,昔は人間だったんだって。」

そんなとき,そんな教会に一人の来訪者。少女。それを見た死神は何かを思い出す・・・。渦巻く記憶の欠片。そして天使も・・・。彼らの中で,刻まれた記憶が,音を立てて動かされようとしていた。刻まれた記憶におぼろげに見えてきたのは,警官・神父・少女の笑顔だった-。




(2007/7/9)