藤宮藍羅
情景が目の前に広がります
表現のひとつひとつが本当に細かくて、匂いや感触といった五感が、まるで自分がその世界を体感しているような気分になります。
目の前にその景色が広がり、違和感なく読み進めることができる作品です。
短編という少ないページ数の中に、伝えたいことがぎゅっと濃縮されています。
読んでいるうちに、ラストはいったいどんな終わり方なのか気になり、ページをめくる手が止まりませんでした。
全体的に台詞が少なく、文章で魅せる、そういった印象を持ちました。
私が説明するよりも、実際に一度読んで、素敵な世界観を体感してみてください。