作品コメント
ログインすると作品コメントが投稿できます
- 神水紋奈
本当の鬼は……
美しい物語です。
村人に疎まれながら生きる母と娘。
その、娘の物語。
おぼろげな空気の中で、木々が生い茂り、美しい自然があち
らこちらに広がっている。
そんな情景が眼に浮かぶのは、作者様が丁寧に描写している
からでしょう。
時折言葉がおかしいのがきになりましたが、全体的に美し
かったです。
恐ろしい姿の鬼と出会う雛。しかし、本当の鬼はいったい誰
だったのでしょうか。
これから、というところで終った感がありましたが、良い余
韻に浸ることができました。
素晴らしい物語をありがとうございました。
何も悪くない母子に泥や石を投げつける村人、盗賊――そん
な中でも、鬼は本当に美しかった。 - ひな
そこにある風景
時代は昔、場所は山の中。
見えるのは覆い茂る緑、
香るのはむせ返るような土の匂い、
感じるのは肌を撫でる冷たい空気。
主人公雛には母親しかいない。
その母親が病に伏せている今、雛は一人で山に分け入る。
勿論心細いが、それ以上に村の人を怖いと感じるから、彼女は一人で山菜や木の実を拾う。
その山の中、出会ったのは、真っ白な髪を持ち赤い瞳を向ける人ではない者だった。
ファンタジーとくくってしまうのはもったいないような作品。
とにかく情景の表現力の高さに感服!
山の稜線、頬を掠める葉、主人公が感じる耳鳴りや動悸すらも伝わってきます。
そして、一筋の光明を届ける最後。
まだ続きがあるのでは?
とendの文字を見ても期待してしまいます。
鬼と雛のその後を勝手に想像したくなる、そんなお話です。 - 福沢 御崎
文才が溢れている。
.
描写が凄く綺麗で、大好きな作品です。
状況がすんなりと頭に入るところが、
凄く魅力的で、素敵です!!
夢中でページを開いてしまう。
続きが気になるのに、終わり。
もどかしさもある作品だなと思いました
それがこの作品の良さですが!
鬼の雰囲気が、"鬼"というよりかは、
神、大地を揺るがす神のように
感じました。
とにかく凄いとしか言い様がない。
現実にありそうで、ない。
そんな作品です。
おすすめです^^ - 栗栖ひよ子
語り部の謡う御伽噺
山々の作る稜線。紫色に染まる夜明け。触れられるくらいに濃くつめたい夜の空気。
懐かしいと思える景色を描きたかった、とあとがきで作者様が仰っていましたが、田舎町で育った私にとって、この作品に出てくる景色はとても懐かしく身近に感じられるものでした。
時代設定を明記していない和風ファンタジーなので、平安~室町時代くらいのお話にも感じられるし、自分の祖父母が幼かった頃くらいの時代にも感じられます。
作品に出てくる鬼がとても好きです。
寂しさと優しさ、高潔さを兼ね備えた人でないもの。
物の怪というよりは、天狗や神様に近いような神々しさを感じました。
人間でないものと知り恐怖を覚えながらも、自ら鬼に歩み寄ることのできた雛。
そんな、自分で見たもの、感じたものを大切にできる雛にも、お母さんと同じように、きっと「声」は聴こえるようになるんじゃないかな、と思いました。
小さい頃に聞いた昔話のような、「こんな物語がどこかで本当にあったのかもしれない」と思わせてくれるような作品でした。 - あびぃ
重厚なファンタジー
文章がしっかりしていて、丁寧な言い回しにリアルに情景が伝わってくるのです。
まるで手に取るように浮かび上がる風景、景色。作者様が大事に書かれているのが分かりました。
不思議な鬼の存在が、そこにいるだけでパッと話の雰囲気を変えます。
たとえ一人になっても、ずっと見てくれている人がいる。
それだけで彼女は頑張っていけるのでしょうね。 - 藤宮藍羅
情景が目の前に広がります
表現のひとつひとつが本当に細かくて、匂いや感触といった五感が、まるで自分がその世界を体感しているような気分になります。
目の前にその景色が広がり、違和感なく読み進めることができる作品です。
短編という少ないページ数の中に、伝えたいことがぎゅっと濃縮されています。
読んでいるうちに、ラストはいったいどんな終わり方なのか気になり、ページをめくる手が止まりませんでした。
全体的に台詞が少なく、文章で魅せる、そういった印象を持ちました。
私が説明するよりも、実際に一度読んで、素敵な世界観を体感してみてください。 - 知佳
独特な雰囲気を持つ和風ファンタジー
何度読んでも、その描写で映し出されるリアルで美しい風景にうっとりしてしまいます。
細かく表現されているので読んでいてもうお腹いっぱいです。
どちかといえば台詞が少なく、文章で魅せている、という感じで素敵でした!
もう和風ファンタジーは大好きなので読んでいて心に染み渡りました(*^^*)
“声”が聞こえても、強くあった母のようになりたい。
鬼といった男性との出会いによる心の成長。
読んでいるときは一体どんな終着点を見せるのかと気になってページを捲っていたので、ラストの部分で心が温かくなりました。
表現や書き方、それらによって独特な、この物語に雰囲気が醸し出されており、短編でありながら読み応えもあります。
是非和風好きな方には読んでほしいです。 - チャット
詩
なんというか‥
短編ならではの表現でした。
背景や描写がこと細かいです。
ちょっとくどいなぁ
と思った部分もありましたが、まとまっていて良いと思います。 - 桐谷璃己
リアルな表現
レビュー依頼、ありがとうございました。
そうですね、この作品のいいところは
「リアルな表現」でしょうか。
いろいろな物をリアルに表現できている文に、感動しました。
が、しかし。
1ページに収める文章が長すぎる、
というコトはないでしょうか。
読みやすさが少し欠けている、
ということで☆4つです。
辛口意見、すいません。
更新頑張ってください(^^)