甘味恋歌【完】

NOEL

2010年10月19日

穏やな時間での純愛 桜は、幼い頃に少年と交わした約束を胸に家を出て、そこで２人は再会を果たす。 けれどそれは、身分を偽った身での再会だった…──。 そんな、ハラハラするような冒頭でしたが、読んでみると 穏やかに流れる時間の中で繰り広げられる純愛、と感じられました。 想いが強いからこそ身を引き、互いを想う気持ちが大きいからこそ、再び惹かれあった。 そんなピュアで切ない恋物語に、社会的身分の壁が突き刺さるという、壮大な恋愛に感動しました。 ただ、歴史物としては、日本語の表現が甘いかと。 「～しちゃいけない」→「～してはならぬ(ない)」など、少し言い回しに気を付けたら、 より雰囲気が出て素晴らしい作品となると思います。 …物語のクライマックスでは、桜を思う父の優しさがにじみ出ており、ラストにふさわしい温かな感情が伝わってきました。 愛娘を思いやる父、妹を大切にする兄上。 純愛と同時に沢山の家族愛を感じ取れた作品でした。 今後の執筆活動を応援しています。

おすすめ 初めて歴史小説を読みました。 どんなのかなー、と思ったけど… なんかスゴく純愛で!!＊ めっちゃキュンってしました。 恋愛要素もあるけど、 それと同時に、初めの時より主人公が成長していく様子も分かって、 本当に楽しめました。 それに最後は、 私が＊大好き＊なハッピーエンドで… もう言う事なしってかんじです!! これからも、更新頑張ってくださいね。 応援してます(^O^)／

抵抗がない、 内容がとてもしっかりしていて、歴史小説のはずなのに、現代の恋愛小説のように抵抗なく読めました。200頁以上という中編なはずなのに、次は？次は？とあっという間に読み終わりました。 いつも逃げてばかりの主人公が最後には成長して未来へと立ち向かっていくところがすごく素敵だなと思いました。 身分違いの恋…最後はハッピーエンドでとてもよかったです。