まだうっすら暑い。
空には青色が一面に散らばっていた。
タバコを吸う、背伸びをしている15歳(中三)…幸子と。
同じ場所に留まる事は無い、14歳(中三)、杏…。
不幸を不幸と思わない。
人生は自らの手で切り開くという二人の共通的な考え。
それで二人は巡り合った。
幸子は東京から。
杏は北海道から。
何百キロも離れた所で、二人は決心する。
この世は…もう終わるわ。
幸子はもう未練は無いのー?
あるわよ。でもね…。
あたしもー。本当はね………
【葵の夏】