『芽衣子ちゃん』
私を、そう呼んでいたあの人がくれたもの。
風に乗って浮かぶタンポポの綿毛。
顔を上げるといつも私を見てくれている太陽。
2人で見た幻想的な春の訪れ。
私を『姉ちゃん』と呼ぶあなたの弟・・。
今頃気づく。短すぎる時間の中私がどれだけ愛されていたかと云うことを。
そして、想うのです。
春風に乗せて今願いを。
『愛してくれて、ありがとう』