一ノ花 弥生の鏡

作者アキ



――時は弥生。



川の如く流れる時の中、一つの花が通り過ぎた…。


川は淀みなく涼やかに流れている。


そこに流る花は、ゆり。


凛然と美しく、清楚で。


気高くも甘やかな香を漂わせている……