二ノ花 飛鳥の炎

作者アキ




――時は飛鳥。



川の如く流れる時の中、一つの花が通り過ぎた…。


川は全てを押し流すように、ただ力強く流れている。


そこに流る花は、彼岸花。


激しく、どこか哀しげで。


紅の花片が炎のような彩りを添えている……