四ノ花 鎌倉の剣

作者アキ



――時は鎌倉。



川の如く流れる時の中、一つの花が通り過ぎた…。


川は、流れの曲がり角。岩を削りながら、先へ先へと進んでいく。


そこに流る花は、椿。


赤く美しいその花は、落つる時さえ潔く


川面を静かに流れゆく…