涼里
からっぽの・・・。
トぶ。
その言葉には輝かしい意味もあるはずなのに、切なく迫る無がここにはある。
ペンギンは、どんなに願っても空へ羽ばたく翼を持たない。
人間は、心で飛べるはずなのに、彼らは世界を遮断した。
きっと、誰もが一度は抱く空虚感。
願わくば、トぶのではなく、飛翔して欲しい。
心を通じさせて欲しい。
通じたならば、きっと光の道も見出せるだろうに。
展開としてはやや唐突すぎるところもありますが、からっぽの悲しみが丁寧に描かれていて、読後感はやるせなくも考えさせられる良作です。
まだ連載中。
この先どうなるのか、とても楽しみです。