- 最終更新日
- 2008/04/26
- 作品公開日
- 2008/04/14
- ページ数
- 完結 29ページ
- 文字数
- 19,895文字
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作品コメント
2件
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- 茂
あなた自身だ、とでも言うように 死の意味… 人は、生まれたときから 死への刑場へ向かって歩いている 科学は発展し 飢えや病、貧困… 人類の苦痛は幾分減ったかに見える けれど、今のところ、まだ人は死ぬ 実は、発展して減ったはずの人類の苦痛は 一向に減っていない気がしないでもないが ともあれ、このSF小説は 死への意味に対し、果敢に挑戦している 「身近な人の死は自分の生を実感し、悦び、次の日からより良い生き方が出来るように存在するんだ」 光と影…ヒカリトカゲ こんな細部にも小味を利かせながら 親友も、恋人も亡くし 最後に 俺、一人が残る それが、読者、あなた自身だ、とでも言うように
- 華月
揺さぶられる感情曲線 非現実的であり、SF的な設定なのですが、とても人間味のある作品だと感じました。 中盤から終盤にかけての流れが、特に読んでいて惹き込まれました。 短編ですが、主要人物三人の設定やキャラがしっかり作りこまれていて、どの人物にも愛着が沸きます。 哲学の描写は個人的にとても好きです。 重く湿りがちになりそうな内容ですが、淡々と綴ることで押し付けがましくなく、素直に物語の中に溶け込めました。 悲しみの中に、優しさと温かさを感じる、とても良い作品だと思います。