新撰組美男五人衆に数えられている一人、馬詰柳太郎。
気の弱いと言われていたこの男。
どんな恋をし、幸せを掴んだのか。
- 最終更新日
- 2010/10/21
- 作品公開日
- 2010/10/21
- ページ数
- 完結 25ページ
- 文字数
- 4,473文字
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作品コメント
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- 鋼雅 暁
じーんと来ました。 今まで馬詰さんは、毛色の変わった隊士もいたんだね、程度の薄い認識でした。しかし読んでいるうちに、いい男になって浮かび上がってきました。 隊士にからかわれながらも必死で追いかけるあたり、頑張れ、と思わず応援しちゃうくらい肩入れしてしまいました。 わたしは、新選組隊士には隊士の数だけドラマがあるとおもっているのでこの作品にであえて嬉しかったです。
- 雅 月渚
いいですね! 新撰組というと、沖田や土方など、主要人物を取り上げた作品が多く、また、タイムスリップものが多いなか、あまり表にでてこない方を取り上げ、武士として儚く散る美徳でなく、一人の男として愛するものと共に生きると決めた男の葛藤。 あの時代なら武士としての美徳をとると思いますが、そうでなく、家族と共にあることを決めた主人公に感動してしまいました。 また、新鮮に感じます。 これからも、こういった心温まる作品を期待しています。
- 夏木立 真直
平凡こそ最愛であれ。 新撰組――旗にかける、強き想い。 その生き様は儚く。本来ならば、それ故に美談として描き続けられる男達の物語。 だが、しかし。 この物語は違う。 気が弱い馬詰柳太郎は、愛する人と共に生きる、と。 死こそ誉れと駆け抜けた新撰組の中では、 あってはいけない事なのかも知れない。 それでも。 愛する人と共に生きる。 それは天秤では計れない、強き想いなのではないだろうか。 「私は確かにそこに幸せを見た」 これこそが、彼の人生だろう。 この一言で、こんなにも美しく世界は輝き出すのだ。 ふわり、と芽を出した愛に胸が温かくなりました。 他の新撰組を題材にした作品とは違う。 こんな平和を待っていました。 平凡こそ最愛であれ。