空 色 少 女

作者橘愛瑠

「俺が全部受け止めてやる」
全ては、従妹であり生徒である彼女を守るために。


ボロボロになった小さな身体、

生きた色を感じないほっそりした足、

怒声が響く小さな部屋の中で、

僕は君の瞳に魅入られた


それは、澄んだ真っ直ぐに続く空色



「しばらく“これ”の世話をしろ」

中学教師として小さな町に住む切(セツナ)。

彼の家に突然転がり込んできたのは

青い目を持つ、一人の少女だった。

切と彼女の隠された関係、

お互いに惹かれあってゆく彼らの前に

残酷な現実が突き付けられる……