作品コメント
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- 眠空
良質な短編ホラー
まずタイトルに惹かれ、読ませて頂きました。
全体的に簡潔にまとまっていて、大仰でないシンプルな文体に好感が持てました。
「リセット」という意味合いで表現された、「水」と「火」との対比。
その表現が巧みで、思わず唸りました。
お風呂の描写はそのためにあったのかなとも思いました。
ラストの一文にも痺れました。
本当に怖いのは、怪奇的な物より人の心ですね。 - 美桜
怖い・・・。
火がとても怖くなりました・・・・。
人は怒り狂うとこんなことまでしてしまうのですね・・・。
一回してしまうと何回もそれを重ねる・・・。
怖いです!!ゾクッとしました!
次の作品も楽しみにしています。 - DAI
リセット
何でも消せる、何度でもリセットできる。……人が一度そのことを知ったら、歯止めなんてきかず、延々とそれを続けるんだろうな。
最初の段階で「アレを燃やしちゃうんだろうな」と、みなさん予想されると思います。
でも、そこだけをピックアップするのでなく、このあとのことまで描かれていて、なかなかグッときますね。
事件でなく人に焦点をあてた恐怖。 - 繭結理央
静かな“火”
友恵を核にして、気の弱い牛舎主の武志、遊びをおぼえたその妻の絹代、友恵の財を奪ったホスト崩れの亮太……4人の思惑が蠢く静かなホラ-。
住家まで失うとは、友恵はどれだけ残念な女なんだと笑みさえ浮かぶ冒頭だったが、読み進めていくうちにそれどころではなくなる。引きこまれる。直接のグロテスクな描写はさほどないが、悪趣味な想像力さえ掻き立てられた。必要な情報だけを静かに並べた、著者様の表現力と誘導力の勝利に他ならないと思う。
目に見えない蒼白い“火”が、いつの間にやら全身に延焼し、脳内まで搦め取られていたような読了感。極上のスリルが控えているだろう後日談を思わずイメ-ジ、読了してもなおゾクゾクが止まない。著者様によって、まんまと“燃えさせられて”いたらしい。
神秘主義的なオカルトやグロテスクなだけのスプラッタ-(否定ではありません)で統括されたホラ-とは一線を画す。あえてジャンルを充てるならスリラ-か。ゆえに心理描写・情景描写に偏らない姿勢が必要に思うが、この作品には優秀なバランスが秘められてあると思った。
和製ホラ-好きはどうぞ“火の後始末”にご注意を。 - 緑茶
完全な恐怖
私は本来ホラーやミステリーは苦手なのですが、タイトルが気になって読んでみました。
感想は一言、
怖いです。
容姿や風景などの説明を省いた、完全に人と人だけの話です。
話のスピードは速さを感じさせず、でも簡潔にまとまっていて、だからこそ怖いです。
ぞっとしました。
昼間だし、人の居る所で読んでいたのですが、それでも背中がひやりとしました。
終わりはなんとなく読めるのに、それでも恐怖を煽られる。
すごい、と思いました。
ありがとうございました。 - 神水紋奈
呪縛、灰へと帰す
淡々とした文体で紡がれる、恐ろしい物
語。
ごみを燃やすことを生業とする主人公
は、いずれ火がこの世の物すべてをリ
セットしてくれると考えるようになる。
そして、彼女が燃やすものとは――……
短い物語の中にも、読者の心を掴む何か
が確かにありました。
丁寧な文章で、とても読みやすかったで
す。そしてお話もきちんと作りこまれて
いました。
そして、意表をつくラスト。
貴方も、炎が魅せる恐怖の物語を、体感
してみませんか? - りいち
凄いです!!
どんな話なんだろ~?って感じで読みました
ご機嫌をとりながら生活で
キナクサイこの世で一番楽しいところホストクラブへのクダリ
なりより臭い匂いの意味
最後に引き付けられました? - チャル
燃え尽きるもの
燃やしたモノが何なのか、たがいに判りあってるのに絶対に分かりあえない関
係にある二人。
明日の、いいえ、ひょっとすると明後日、明々後日。
もしかすると何年も続く燃やす戦いの火ぶたが切られた夜。
燃え尽きるのは自分か、それとも戦いに疲れた心が先なのか。
いろいろ想像が膨らみます。 - 居場所
恐怖
短編だったんで
ヒマ潰しに読んでみたら
ハマっちゃいました!!
めちゃめちゃ
怖かったです!!
続きが気になります!! - 珊瑚島
戦慄
火でゴミを燃やす仕事をする女。
それを雇う夫婦。
女を捨てたホスト。
表面上は何も無いように装っていて、でも実は様々な思惑が渦巻いていて。
緊迫した空気が和らいだその時、一気にまた残った二人の殺気が膨れ上がる。
狂気を孕んだ笑い声が聴こえた気がして、ラストでは一気に背筋が寒くなった。
明日「ゴミ」を火にくべるのは、果たしてどちらか――。 - katazu
見事に落ちたラストが快感
すごいオリジナリティーです。冒頭から不思議な
今までに読んだことのないようなストーリー展開で
ぐいぐいと引き込まれて、そして完全犯罪。
落ちをどうつけるのかと思えばサバイバルの予告。
見事に落ちたラストの恐怖は、読者としては
むしろ快感にさえなって、唸らせられました。
なんとも濃密で独創的、作者さんの才能の奥の
深さを感じさせる作品でした。 - みふう
好き
短編なのに長編を読んだような感覚に陥りました。
リセットするのは、
水じゃなくて火。
その言葉がやけに胸に響きました。
作者様の発想に脱帽です。
是非、他の作品も読んでみたいと思いました。 - 童夢
サスペンスのかほり
何だか因縁めいてて、すごく読んでて面白かったです。
起承転結もハッキリしてるし、最後、相手の秘密?を持った者通し、結ばれるかと思ったけど、フェードアウトする終わりかたが良い感じでした。