伊東ミヤコ

子供の心に潜む狂気
まず、このストーリーが怖いのは、出てくる人物が小学生という子供だから。

初めて、真緒の『縄跳び』が誰かによって盗まれたのは、小学一年生のとき。
それは、もの珍しい銀色という特別感ゆえ、子供ならではの出来心で……ということが、予測できる。

が、二度三度と続くことで、徐々に生じてくる被害者、加害者、双方の心の歪み。

果たして、狂ってしまったのは、どっち?

どうぞ、ご自分の目で確かめてみてください。