素顔のアナタ

作者美月

幕末にタイムスリップした私が出逢ったのは、坂本竜馬でも新選組でもなく、あの伊東甲子太郎だった――



凛とした佇まいで




誰もが気を許してしまいそうな優しい笑顔で





彼は 今日も 嘘をつく――。







「俺の素顔は君だけが知っていればいいよ」







ああ、





そうやって





また優しい笑顔で――。







*主人公は幕末へタイムスリップしますが、そこで出逢ったのは、新選組や倒幕派ではなく、伊東甲子太郎でした。