この世には《フラグ》と呼ばれる物がある。映画や小説などで伏線と呼ばれる物だ。
例えば戦争モノの映画で、「俺、この戦争が終わったら、彼女と結婚するんだ」とか、「ここは任せて先に行け」と口にすると、その人物は大抵死ぬ。
これらはいわゆる《死亡フラグ》と呼ばれ、一般的にこのような状態は《フラグが立った》と表現される。 一度フラグが立ってしまえば、それを避ける事は不可能に近い。
そのため人々はフラグを、神から与えられた《運命》と呼んだ。
…だが、その運命をへし折り、人々に幸福をもたらす事を使命とする者達がいたー
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中学二年生の福泉勝一には、ある特徴があった。それは、ありとあらゆるフラグを立てまくる『フラグ建築士』としての才能、そしてそのフラグを折る、あるいは未回収にし、人との深い関わりを徹底的に避ける、と言うものである。
彼の才能に目を付けた、フラグ・クラッシャー・デルタフォース、通称FCDの隊長、十田六郎は彼を、正義の活動を行う『フラグ・クラッシャー(FC)』とするべく接触を図る。
しかしそこに、対フラグ・クラッシャー暗殺組織、『フラグ・パニッシャー(FP)』のエリート、キャリコ・デー・クロケットが十田とFCDの壊滅を狙い襲来する。キャリコは自身の信条のため、一ヶ月の猶予を十田に与える。
十田は、その間に勝一を一人前のフラグ・クラッシャーに育て上げるべく、FCDの隊員である、マリア・ロクヴナ・スヴェトラーナと蔡伊凛に勝一の教育を命じる。
訳も分からず連れて来られた勝一と、自らに課した使命のため彼に厳しい態度を取るマリアとの間に激しい対立が生まれる。しかし勝一は、十田や伊凛と接するうちにマリアに対する様々な誤解が解け、修行に打ち込むようになる。また、マリアも次第にフラグ・クラッシャーとしての素質に目覚める勝一に対し態度を改めていく。 勝一とマリアはどちらも過去に『傷』を抱えており、お互いの心に触れ合うことで、その『傷』と向き合う決意を固める。
二人の距離が縮まり始めた頃、FPの最高意志決定組織『エデン』がキャリコと十田を戦わせないよう、キャリコに圧力を掛ける。焦りを覚えたキャリコは一ヶ月の期間を守らずにFCDを襲撃する。
強大な力の前に成す術もなく追い詰められるFCDメンバー達。そして勝一は、マリア達を守るために瀕死の重傷を負う。
勝一を守るため、自らの使命を全うするため、マリア達は絶望的な戦いに挑もうとするが…!?
Take it, or Crash!自らの運命を切り開くために戦う、少年少女の超展開バトル!!
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