病弱の高校二年生『向日 葵』
葵は幼い頃から体が弱く、病院暮らしを余儀なくされていた。
でもそんな彼女には太陽のような存在がいる。
同じ高校のサッカー部のエース『佐山夏希』
暑い夏の日に汗を光らせながら、サッカーをする夏希は葵の憧れの存在だった。
葵の友達である『ナナ』もまた、夏希に恋をする一人の女の子。
友達が好きな人を知っている。
もちろん応援をする。
でも自分ができないことをする彼に葵は惹かれていた。
「もし、もしもだよ? もしも、わたしが夏希くんを好きになったらどうする?」
「それはひまわりでも譲れない。だってひまわりよりも、誰よりもあたしの方が夏希のことを知ってるから」
「な、夏希が……!!」
夏の空に響くホイッスル。
彼を見ることで生きる希望を宿した葵。
だけど今度は彼自身が希望を失った。
短い人生の中で咲く淡い恋。
これは難病を抱えた少女が恋をした、ある夏の話。
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