ライゼン公爵家の一人娘・リオラは最愛の婚約者であるエヴァン・リノレット第一王子とともに離宮へと婚前旅行に出かけたが、突然エヴァンの双子の弟・シルヴァン第二王子が攻め寄せてきて、エヴァンは討死、リオラも自死を選んだのだった。「もしやり直せるのなら、こんな運命絶対に変えてやる!」そんな最期の願いが神に届いたのだろうか。なぜかリオラは再び目を覚まし、しかも婚約を結ぶ前の時間に巻き戻っている上に自分はリオラの双子の兄のリオルという一度目の人生では存在しない人物になっていた。巻き戻った以上は、リオラとエヴァンのハッピーエンドを目指そう。リオラがどれだけ彼を愛しているかは、リオラだった自分が一番良く分かっているのだから。決意を固めてリオルは後々襲い来るシルヴァン王子に対抗できるように剣の腕を磨く傍ら、リオラとエヴァンの恋路を全力でバックアップする。だが男になった自分では相手にされないと頭では分かっていてもエヴァンへの恋情は全く消えてくれないし、さらにはシルヴァンが一度目の人生よりも早くリオラと出会ってしまったり、エヴァンが男である自分に意味深な視線を投げてきたり。もう一体どうすれば良いんだ――!?