元ドラマーの百瀬は、ボーカルの恋人と別れたことをきっかけに、バンドを辞め入社した先でライブによく来ていた、目に包帯を巻いた男、三田の姿を見かける。バンドの話をきっかけに意気投合し、そのまま酔いの勢いで三田を抱いてしまった百瀬。翌日、三田から「三ヶ月だけ付き合って欲しい」と言われ、憐れみと面倒臭さから百瀬は承諾した。
最初は面倒に思っていた百瀬だが、三田の純粋さに触れる度にどんどん惹かれていき、三ヶ月後の最後のデートの際に、この先もずっと恋人でいたいことを伝えることを決意した。しかし、そのデートの際に、同居の兄の転勤期間が終わり、月末には会社をやめ、兄と一緒に元いた家に戻ることを打ち明けられる。最初から自分とは三ヶ月の付き合いのつもりでそれ以上付き合うつもりはなかったのだと知った百瀬は三田への気持ちを押し殺し、その日をもって別れた。
三田がいなくなってぽっかりと胸に穴が空き、荒れた生活を送る百瀬。そんな百瀬のもとに三田の兄から連絡があり、もし本気で付き合う気があるなら迎えに来て欲しいと言われ、百瀬は三田のもとへ向かった。しかし、三田と話しているところに、ナイフを持った男が現れ――