高校生の相場銀次郎は両親を火事で失くし祖父忠嗣と二人で暮らしている。土日は忠嗣の手伝いで奇術のステージを老人ホームで行う。ステージには大学の奇術研究部でイリュージョニストを母に持つ疋田アマリも顔を出す。
誕生日の前日、銀次郎は忠嗣から織田信長の死の謎について、そして自分が忍びの子孫、壁抜け師である事について打ち明けられる。銀次郎は忠嗣の継承者になるよう迫られるが、本人は乗り気ではない。そんな銀次郎に壁抜けの術を見せるため、ステージで披露すると、そこに同じく忍びのライバルである感遷師が現れる。
感遷師は壁抜け師を暗殺するのを生業として戦国時代から生き抜いてきた忍びの子孫である。捕らえられた忠嗣は、銀次郎たちの捜索も虚しく、寸でのところで死んでしまう。祖父の死を乗り越え新たに壁抜け師として生き抜く事を誓う銀次郎は、祖父の復讐の為、感遷師を一掃する事を心に誓うのだった。