少年の家族は、ヒーローによって殺された。
ゆえに少年は、ヒーローを憎んだ。
憎んで憎んで憎んで、それでも悪には染まらなかった。
少年の父はヒーローに憧れていた。
でも、ヒーローにはなれなかった。
だけど、心はヒーローだった。
ヒーローマニアとからかわれ、それでもいつでもニコニコ笑っていた。
そんな父を見て育った少年は、温厚で優しく育った。
事件は、少年が4歳のころに起きた。
少年がヒーローに見とれたとき。
ヒーローが無残にも少年の両親を目の前で殺した。
少年は、大富豪の家から親なしの子どもに変わった瞬間だった。
その少年の名前はセロ。
メロディを聴いたモノは、その能力に目覚める。
セロもまた分解・融合・能力の変更が出来る螺子のメロディを聴いている。
この物語は、セロと専属メイドのオトネのちょっと不思議な物語。
※以前に書いた【アンチ・ヒーロー】のリメイク作品です。