仄かな憧憬と淡い胸のときめき…。
宝物だった穢れなき遠き記憶が裏切りの刃を翳した時、少女は裸の海に抱かれ真っ赤な夢を見た?
あらすじ …
千葉県南端の大岬ですくすく育った潮田流子は、高校2年の夏休み、長野で所属する水泳部の合宿を控えていた
そんな流子に、ある吉報が届く。
”サダト兄ちゃんが戻ってくる…!”、流子は胸を躍らせていた。
7歳年上で血のつながりがない従兄、甲田サダト…。
幼い頃から毎年夏に大岬へ泊りがけで遊びに来ていたサダトが、彼女は大好きだった
そして思春期を迎えると、その思いはほのかな恋心へと変質してゆく
だが、流子はその気持ちを押し殺していた
それは、彼…、サダトが現役アイドルグループの人気タレントになっていたから…。
さらに、サダトは年上の有名女優永島弓子と恋仲であったこともすでに世間からは周知され、流子の心は灰色の分厚い雲に覆われていたのだが…。
そんな自制心を逆なでするように、サダトを性的対象としてしまう流子の切ない思いは、時とともに高まる一方であった。
しかし…、この時点ではすでに、サダトと永島弓子は破局したとの報道が流れるに至り、流子のそれまでの気持ちに、”あるほころび”が生まれていることを自覚しての再会であった…。
注釈:本作品は、過激な描写や性表現が含まれます。閲覧の際は、ご留意ください。