世界には3種類のタイプの人間がいる。
大多数は、茶の髪と瞳をもつ普通の人間。そして少数に、”白の妖精”と呼ばれる金の髪と青の瞳をもつ人間。”黒の妖精”と呼ばれる、黒の髪と瞳をもつ人間。
白の妖精は”陽の気”を発し、ただそこにいるだけで周りの人間に癒しや恵みを与えるので重宝されているが、黒の妖精は”陰の気”を発し、近づきすぎたり長く傍にいると気にあてられ、謎の病を発症したりする。
主人公ファウナは、黒の妖精を母親にもつ普通の人間の女の子。ある時、始末屋に母親を殺されてしまうのだが、たまたま村の偵察に来ていた、白の妖精でありこの国の第一王子であるユーフェンに拾われる。
城に住み込みで働くことになったファウナに与えられた仕事は、幽閉されている第二王子ユイランの付き人。彼は忌み嫌われる黒の妖精だった。
付き人の仕事をこなしながら、ファウナはユイランを城の外に出してあげたいと思うようになる。
二人の王子の間で揺れ動くファウナの心情、陰陽の気の秘密が、明らかになっていく――。
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