成人すると個人の適性によって、太陽の照り続ける国『陽の国』と、雨の降りやまぬ国『雨の国』のどちらかで生活をすることになる。
適性にあった国で暮らせば、自然の恩恵を目一杯受けることができるが、適性のない国に足を踏み入れると、忽ちのうちに死んでしまうとされている。
主人公の白糸斑(しらいとまだら)は、成人の儀によって陽の国で暮らすことを告げられる。妹である白糸燈と親友の城戸春之助も同じく陽の国行きとなった。
最愛の妹とまた一緒に暮らせると喜ぶ斑であったが、陽の国の中心地へと移動しているときに、突然雨が降りだし、燈は死んでしまう。
燈の死因は、雨を浴びたことで化物『陰獣』となってしまった男に殺されたことであった。
斑と春之助もその陰獣に殺されかけるが、陽の国守護隊の助けが入り、なんとか生き延びる。
その後、守護隊の五番隊に迎え入れられた二人は、そこで衝撃の真実を知らされる。
「太陽が照り続け、雨が一切降らないとされる陽の国で雨が降ったのは、雨の国の陰謀である」と。
最愛の妹を殺された斑は、雨の国への復讐を誓う。
守護隊の隊員の多くが緋炎や蒼炎、黒炎などの攻撃力の高い炎を操る中、斑が授かった能力は白炎と呼ばれる回復用の炎のみであった。
回復技を駆使し、無敵の白炎の剣士として雨の国に攻めに入る物語。