世界の一片(かけら) ~金を守護する者~
八体の精霊が影響力を行使しながら成り立っている世界。
そこに住まう人も、その影響から逃れることはできない。
「金を守護する者」が影響力を与えている地、ソラス王国が、今回の物語の場だ。
ソラス王国は、たくさんの地下資源に恵まれ、それらを採掘・加工し輸出することで、国を発展させてきた。その中でも、鉄製品の輸出は、大きな恵みを国にもたらし、国の一大産業といえるものにまで発展したのだった。
とある七月の夜、国内でも最大規模を誇るミァン炭鉱に駐屯している軍の詰め所に、突如として炎が空から舞い降り、駐屯地一帯を焼き尽くした。さらに、その騒ぎに便乗して、炭鉱夫の反乱がおこり、ミァン炭鉱は、炭鉱夫の制圧下におかれてしまった。
炭鉱夫の反乱は、この国ではよく発生することだった。しかし、そのたびに、その炭鉱に駐屯している軍によって、鎮圧されてきたのだ。
しかし、今回はそうはならなかった……。
この物語は、この国を統治しているガーネットのほか、ミァン炭鉱に駐屯している軍隊に兄がいる女の子ソフィアと、幼い頃に南方の国、セガラ連邦(水を守護する者が影響力を与えている地)から奴隷同然として連れてこられ、ミァン炭鉱で過酷な労働に従事している青年セルマンの、三人の視点から描かれた物語である。
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