1956年、石油を餌とする細胞性粘菌が発見され、発見者ドミニク・ローム博士にちなみ『ローム』と名付けられた。
僅か5年で爆発的に増殖して地球上の石油を全て食い尽したロームは、その後10年間に渡る共喰い大型化期間を経て絶滅寸前まで数を減らすことになった。
1984年、東南アジアのマラン地区で人体ゼリー化現象が多発、マラン症候群シンドロームと名付けられる。
人間を餌及び菌床として繁殖する新型ロームの出現に世界は再び恐怖した。
新型ロームが爆発的増殖する中、ベルベット財団の研究チームにより、ロームの胞子に耐性を持つ人間の存在が判明した。
8歳から19歳までの少女の0.001%だけが持つ抗体、それがローム撃退の唯一の手段であり人々の希望となった。
ロームに両親を殺されたヨルコ・アーデルマインもハードキャンディと呼ばれる抗体を持つ少女の1人だった。
ベルベット・アカデミーで対ロームのエキスパートとして訓練されたヨルコは、ローム撃退チーム『ホライゾン』のメンバーとして過酷な戦場に駆り出されるのだった。
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