自分の命がもう長くないと知った夜、俺はその人と出会った。
ダメだとわかっていても、傍にいたくて、笑ってほしくて……
惹かれる心は止められない。
ごめん。それでもキミに恋をした――
【あらすじ】
心臓の病気で幼い頃から入退院をくり返している海里は、その中でも特に長い入院生活から解放され、三カ月遅れで高校入学を果たす。
しかしそれは、もう長くは生きられないことを見越して、担当医から与えられた、最後の自由な日々だった。
医師から父宛の手紙でその事実を知ってしまった海里は、自暴自棄になって夜の街へ飛び出す。
そこで偶然出会った女性――真実と、これまで想像もしたことがなかった日々を過ごすことになる。
誰かを好きになったり、その人のために何かをしたいなんて気持ち、一生経験することはないと思っていた――。
しかし元恋人のストーカー行為に悩まされている真実は、たびたび危険な目に遭い、そのたびに海里は自問自答することになる。
傍にいるのは、俺でいいのか。
俺に何ができるのか。
何をしなければならないのか。
自分自身が本当に望んでいるのは、どうすることなのか――。
何にも誰にも執着を残さないことを信条に生きてきた海里が、運命の出会いの末に選ぶ道は――。
※『キミの秘密も愛してる』の海くん視点です。
個別にお楽しみいただけますが、あわせて読んでいただけば、それぞれの心情がより理解できるかと……
よろしくお願いいたします。
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