伯爵家の養女でありながら役立たずと罵られて育ってきた少女・トリンティアが、姉の代わりとして、銀狼国の王城へ侍女見習いの奉公にあがってから、ひと月が経とうとしていた。
ある日、同僚達の悪戯でトリンティアがぶつかってしまった相手は、『冷酷皇帝』と恐れられる新皇帝・ウォルフレッド。
人知を超えた『銀狼』の血をその身に受け継ぎ、銀狼国を統べる青年皇帝には、不穏な噂がつきまとっていた。
「申し訳ございません!」
どんな目に遭わされるのかと震えながら詫びるトリンティアを、ウォルフレッドは無理やり私室へ連れて行き――。
「お前は、わたしだけの『花の乙女』だ。離れることは許さん」
冷酷皇帝×鶏がら侍女。育ちの考え方も異なる二人の想いの行方は?
そして、銀狼国の陰で密やかに蠢く陰謀とは……?
じれじれもだもだ西洋風ファンタジー(たっぷり砂糖とちょっぴり不穏入り)!
完結まで、毎日午後7時7分に更新いたします。
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