累の最愛の弟、結(ゆい)が脳死となった。
しかし完全に死亡する直前、空飛ぶ鯉が結を連れ去っていく。
それに巻き込まれた累が辿り着いたのは、魂の世界を管理する《鯉屋》だった。
結は鯉屋の《跡取り》に担ぎ上げられ、累は鯉屋の下請け《金魚屋》に移される。
魂の世界に戸惑うも、生前よりも元気な結の姿にこの世界も悪くないと思い始める。
そんなある日、跡取りは生贄として殺されると知る。
累は最愛の弟を救い出すため、鯉屋へ立ち向かっていく。
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■あやかし金魚屋の葬儀帖~宮村夏生の夢現~
累と結が作った未来にある金魚屋のお話。
https://maho.jp/works/15591934027811691716
■金魚屋の徒然なる日常 御縁叶冬の邂逅
夏生の事件から数十年後。金魚に魂をからめとられた二人の男が金魚を追う。ブロマンスミステリー。
https://maho.jp/works/15592098914039637040
illust 匣乃シュリ様(Twitter @hakonoshuri)