現世で死んだ魂は金魚になり、幽世の鯉屋で輪廻転生をする。
脳死し半生者半死者となった結は鯉屋当主の紫音に召喚され鯉屋の跡取りになった。
跡取りの役目は金魚を食う出目金退治。しかし金魚を管理するのは金魚屋で、鯉屋の実権を握るのは鈴屋、出目金退治は破魔屋にも可能で跡取りなど必要ではなかった。反紫音派も多く、結は殺される可能性に気付く。
そこで結は鯉屋を狙う国を倒し、救世主として新たな支配者になる事を考える。
結は出目金退治で人々を守り、破魔屋と金魚屋、鈴屋の信頼を得て鯉屋の頂点に立った。
しかし敵国東京は幽世に存在しない銃を持っていた。現世を往復する人間がいると確信した結も現世に協力者を探し、双子の兄累を迎え入れる。
だが東京の総大将は孤立し行き場を失った紫音で、累を呼んだのは紫音だった。
そこで結は象徴天皇制と三権分立で共存を提案。紫音が天皇、行政権を鯉屋、立法権を鈴屋、司法権を金魚屋、軍事を破魔屋に託し新体制を完成させた。
そして出目金対策として現世に金魚屋を作り、出目金は幽世に来る前に昇天させる事にする。
現世と往復できる累が金魚屋をやり、双子で魂を見守る事になる。