公佗児獣人の薄珂は有翼人の弟立珂を溺愛している。
人間・獣人・有翼人は対立している世界。
人間に襲われた薄珂と立珂。獣人の隠れ里で象獣人金剛に救われ、薄珂は兎獣人の天藍を好きになる。
しかし金剛は人身売買組織の親玉で、立珂が攫われてしまう。天藍は蛍宮皇太子である事を明かし、共に立珂救出へ向かう。
無事に立珂を救出し、二人は蛍宮宮廷へ移住する。
宮廷に住むも立珂が明恭国皇女愛憐から暴行を受け重傷。外交問題に発展するが、これを利用し蛍宮は交易を有利にする契約を結ぶ。
天藍と離れることになるが、薄珂は立珂を守るため宮廷を出て兄弟二人で生活を始める。
けれど薄珂は諦めず、天藍に並べるよう自立を決意する。
商人響玄に師事し商売を始めた薄珂だが、脱獄した金剛に攫われる。
しかし薄珂は三日で国崩しをした策士護栄に助けられ、誰かを守るとはどういうことかを知る。
薄珂は護栄の元で働き、立珂と共に有翼人保護区設立に協力することになる。
しかし薄珂は蛍宮前天皇の孫だった事が判明し天皇復権派に立太子を持ち掛けられるも拒否。
無事に有翼人保護区が設立しされ、薄珂と立珂は幸せな日々を手に入れた。