あらすじ
時は大航海時代。交易船の船員達に育てられた双子、ニコーロとベレーラは航海中に大時化に見舞われる。船が難破し船員達と離れ離れになった双子は、蒸気機関と錬金術が発展した国『ジパング』へ流れ着いた。 流れ着いた里の人々に助けられた双子はジパングにしばらくの間滞在し、里に貢献すると共に離れ離れになった船員達を探す事を決意する。 双子は様々な場所を訪れ、様々な人と出会うと共に成長していく一方、国を統べる将軍、柳河隆斎は世界全土を支配する計画を影で着々と進めているのだった。 果たして柳河隆斎の野望を止め、無事帰国することはできるのだろうか。
場所
交易船
主人公達が乗っていた船。大時化に見舞われ、大破する。
日ノ本(ジパング)
国民からは日ノ本と言われ、ベレーラの持つ航海の見聞録には「ジパング」と記載されている。都を中心に蒸気機関の産業が発達し、後に錬金術が新しく加わった。
浜之郷
双子が流れ着いた国『ジパング』の里。海に面している。
主な登場人物
交易船
「ニコーロ・ポーロ」
双子の兄。13歳。元気で明るく活発。妹思い。勉強とは嫌いで飽きっぽい。
「ベレーラ・ポーロ」
双子の妹。13歳。博識で本が大好き。人見知りで知らない人の前だとすぐに兄の背中に隠れる。
「フェルナンド船長」
双子が乗っていた交易船の船長。52歳。親分肌で、船員一人一人を大事にする。貿易中に勝手に乗り込んできた双子も快く引き入れ、家族のように養った。双子の前では親バカのような態度になる。
ジパング
「北条雅」
蒸気機関の技師兼錬金術の研究者。柳河隆斎の命で浜之郷へ赴き、錬金術を用いた防錆の研究などをしている。しっかり者ですぐ里の人から慕われる存在になった。
「柳河隆斎」
内乱を収めた摂政になった後、産業に蒸気機関を取り入れ国の発展に大きく貢献した男。内乱の怪我で右目と左腕を失い、それを補う為機械を取り付けている。この物語の悪役に当たる。