雲一つない満月の夜。
黒猫のジュリアは金色の瞳を輝かせながら窓辺に座っている。
御伽噺が始まりそうな
静かで心地良い空気が流れる中
私はベッドに腰掛けた。
「さて、もう寝る時間よ」
黒のレースで縁取られた
何やら妖しげなアイマスク。
フリルとリボンで飾られた
素敵なナイトドレスを身に付けて
今宵も私は
貴方に逢うため
悪夢(ユメ)を魅る。
ーーー昔からよく言うわよね
夢って、異なる世界の現実なのかもしれないって
人間×異界の者達が送る
愛の御伽噺ーーーーー
少し覗いてみる?
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