1話
納豆を彷彿させる名、納豆屋という境遇からいじめに遭う名取健は、父親が亡くなる際に予知能力を託されていた。
ある日、健の予知により弟を助けられた角井は、健へのいじめの収束を決意し、同じく健の予知で救われた過去のある南、佐藤に相談を持ちかける。
2話
角井、南、佐藤の三人は、その後も名取の予知で助かった鈴木に相談を持ちかけるが、そこで吉田が現れる。健のいじめ収束への声に怒った吉田は健と乱闘になるが、予知能力のある健を吉田は倒せなかった。
そもそも吉田が健に嫌悪感を抱くのは、健の立ち居振る舞いが亡き祖父を彷彿させるからだった。
一方、角井達四人は木村にも健の予知能力を訴え、五人は健のいじめ収束へと意気投合する。
3話
再度、角井達五人は吉田を説得し、結果、健の予知能力に気付き始めた吉田は一時的に健へのいじめをやめる。
そんな時、健は吉田に、本当の気持ちを父親へ伝えるよう言い、それにより吉田の父親の自殺を阻止することができた。その後、吉田は健の、何事にも動じず物事に取り組む姿勢に亡き祖父の姿を重ね、羨ましさを感じていたことを認めた。こうして、いじめは収束した。
4話
無事いじめは収束したが、ある日、健は文化祭当日の地震を予知する。地盤沈下により学校の校舎崩壊が危惧されるため、吉田達も協力し、当日の全体避難を計画することになった。
文化祭当日、健達は火事騒動を起こして全体避難は成功したが、少女が校舎内に取り残されていることが発覚し、健、木村の二人は校舎へ戻ることになる。
5話
無事に少女を見つけ出した健、木村だったが、地震による校舎崩壊で木村は負傷する。咄嗟に木村の未来を予知した健が応急処置をし、木村は助かったが、健はがれきの下敷きになってしまう。
そこで、偶然駆け付けた医者、佐藤の兄が健を応急処置する。
6話
結果、生死に関わる重症を負った健が助かるためには一億もの手術費用が必要であり、吉田達は懸命に募金活動に励むことになった。
四年後。無事手術を受け、回復に向かう健の姿があった。予知能力は消えてしまったが、皆の心遣いから健はあることを知った。先を見越した心遣いこそ、誰しもが持ち合わせている予知能力であり、優しさなのだった。