山下陽生(やましたはるき)は大学1年生。
一般教養としてとっている心理学の授業が気に入っている。
担当の准教授、遠藤円佳(えんどうまどか)は人当たりが良く、講義の内容も面白い。
しかし、学生に質問をされた際に見せた切なげな笑顔が気に掛かり、考え込んでいるうちに課題を提出しそびれてしまう。
研究室を訪ねていくと、遠藤は誰かと電話をしているようだったが、その言葉遣いと態度は、陽生が知る彼と大きく違っていた。
普段の穏やかで優しい彼と、目撃してしまった口が悪く雑な彼。どちらが本当の姿なのか、なぜそんなにも違うのか。悩む陽生は、遠藤を目で追うようになる。
ある日、その視線に耐えかねた遠藤に問い詰められる陽生だが、逆に半ば脅すようにして態度が違う理由を聞き出すと、そこには遠藤の不器用な優しさや不安が隠れていて…。
「先生の認知が歪んでるって、俺が分からせてあげる」
陽生の真っ直ぐな想いは、遠藤の凝り固まった心を優しくほぐしていく。
まだまだひよっこな学生が、心理学のプロフェッショナルを救済していく物語です。
BL
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