遥か昔より精霊は本を監視している。トラブルを避けて、精霊が人間に姿を見せることはない。
百年前。精霊ウイートが男シャドーへ姿を見せた。シャドーは、ウイートの魔法を巧みに使い、本の中で永住する計画を立てた。男ダークを手駒に取り、絵本「赤ずきん」への侵入と、主人公の魂を奪う実験をした。精霊エスリープの妨害で実験は失敗。全てを失い、シャドーの計画は終わった。シャドーは残った不老不死の薬を飲んだ。
ダークが「赤ずきん」に侵入した頃、エスリープは異常に気付いていく。赤ずきんレネーの魂は奪われ、斧に宿った。レネーを失った母親には、再婚して息子のユーゴが生まれている。ユーゴは、失踪した姉の存在を知り、姉を探す旅に出た。研究者ワイズのタイムマシンで、ユーゴはレネーの魂を元の体へ戻す。異常を察したエスリープが、レネーとユーゴを本から出し、人間へ転生の機会を与えた。
百年後。人間となった、レネーとユーゴは姉弟となった。レネーの礼子はモデルの夢を諦めかけている。ユーゴの悠は、不登校で、コスプレをして動画を投稿していた。礼子と悠の家に、エスリープが現れて、シャドーの魔の手が迫る。シャドー倒し春を迎える。