12000人の食事
人事異動にて、12000人分の食事を管理することになった。
もちろん一人ではない。
12000人分の献立を印刷することになった。
正直、紙で配るなんて昭和だ、アナログだ…クソッと思っていた。
でもこの一枚一枚が給食を食べるひとりひとりの手元にここから届くんだな…と思ったら、ちょっとうれしい気分になった。
調子に乗って、300人くらいの学校分を刷っていたら、同じような枚数の束がもう一部できてしまっていた…
あれれどういうことだろう?と困っていると「助けてほしい」と声をかけていないのに、同業者の方々が集まってササッと数え直してくれた。2回刷っちゃったみたいですね~次の学校は〇〇枚ですからここにある300枚をひいてあと●●枚刷ってください~と手とり足とり軌道修正をしてくれた。
途中、表面の内容を間違えて30枚くらいミスったがなんとか2時間半位で終了した。
食事の設計図を作っていて、作る側の人にこれはちょっと難しい…と言われると、作る側の人が手を抜いているんじゃないか…と疑ってしまうことがあったりする。でも12000人分、限界値でやったときのリスクは大きい。それを考えて対応すると「ちょっと難しい」はリスク管理なんだと思う。
12000枚の紙は多少のミスがあっても軌道修正が効く。けれど12000人分の食事は軌道修正が効かないことのほうが多い。
難しい理由をちゃんと受け止めて、それを食べる側の方々に伝えていくのが、わたしたちの仕事なんだと思う。
そんなわけで、12000食の食事の管理がペーパーから始まった。
ペーパーレスにしたい。でもこれも貴重な体験。
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