三十代に突入した主人公チワワ。三人の子育てをするようになり、子供時代の自分を思い出すように。
あの子のお母さんは私が嫌いだった。だから意地悪されていた。
そう思ってこの年まで生きてきたが、旦那に話してみると思ってもいない返事が。
「それ、当たり前じゃない?」
その言葉に、大人になった今、改めて子供の頃の自分と向き合ってみるチワワ。
仲の良かった男の子ケイ君。
ケイ君の家が近くということで毎日家に遊びに行っていた。
ケイ君の塾がないときは、キャッチボールに明け暮れ、家の中ではケイ君に勧められままにカードゲームで遊ぶ日々。毎日学校が終わったらケイ君の家に遊びに行くのが楽しみなチワワ。
でも、たまに早く帰されることがある。
それは、ケイ君のお母さんにあった時。遠回しに帰宅を進めるお母さんの言葉にイライラしながら早く帰る日はつまらなかった。
でも大人になり、自分が子供を育てるようになりチワワは昔の自分と向き合う。
あの頃の私は、なんでそんなこともわからなかったんだろう?
嫌われて当然だった。
だって私は放置子だったから。