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裏 鬼十郎

うら おにじゅうろう

たまに変な小説を書きに来ます。

作る側、受け取る側

作り手の問題、神格化されることやあまりに有名になり過ぎること。
受け手の問題、知識の下地がないまま受け取り、同じ集団内で学ぼうともせず、半端な位置に安住すること。
ビートたけしが「仁義なき映画論」か何かで書いていたけど、受け手が圧倒的に多数で、作り手は文句を言いながらも受け手に合わせていくしかないこと。
それらの、人間の通じ合えなさ。断絶
差異があるから、人間同士はこんなにも惹かれ合う。
けれど、深すぎる断然で人は簡単にしぬ。
難しい…


昨日できた詩です。
発表する場がないから、ここに放っときます。

ネクロマンサー

君はとっくに死んでいる
僕が蘇らせてあげるから

あの日押し殺した欲望も
そっと消えてった喜びも

君はただ動いてる
毎日のルールに従って
誰かが決めた規則に乗っかって
それって生きていると言えるの?

幼い頃感じた悲しみを 絶望を
果てしのない 喜びを
蘇らせてあげる
今だけは生きてよう
それが延命装置だ

僕はと言えば 空っぽさ
だから 君の命で満たされたい
君の心が動くことに
微かな息吹を感じてるの

さ、
探しに行こ。
あの日押し殺した欲望も
そっと消えてった喜びも
無くならないはずだった怒りも
忘れちゃいけなかった悲しみも

そして また子供に帰れたら
ゆっくり殺されに行っておいで
またお仕事が終わったら
生き返らせてあげるから

あの日煮えたぎった絶望も
味わうはずだった悦楽も
無くしちゃいけなかった得意も
無くさなきゃいけなかった万能感も

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