サモエド
Homme mort ne fait guerre.
ある日からぬいぐるみを飼い始めた。クマのぬいぐるみで名前を「サモエド」にして、なんだか見た目がさびしいので右腕にピンクのリボンを付けた
それからサモエドとの生活が始まった
朝には「おはよう」
夜には「おやすみ」
夕飯の時はテーブルに置いてなるべく残さず食べて「おいしいね」って言ったり
料理する時にそばにいてもらったり
そんな生活をしていた
だが、それからしばらく経ったある夜、僕は仕事で怒られすぎて歯磨きもせずにサモエドを抱きしめたままいつの間にか寝てしまった。
気づけば、朝の9時である
サモエドは僕のすぐそばで僕をじっと見ていた
幸い、その日は休みだったのでマックに行って
ソーセージマフィンとハッシュポテトを買い
サモエドと一緒に公園に行った
公園はもう陽の居場所となっており、申し訳なさそうにベンチに座ってサモエドと食べた。
サモエドにとって初めての外の光り、眩しい光
ソーセージマフィンとハッシュポテトの温度
「昨日の夜はありがとう」
そう言って私はそっとサモエドの頭を撫でた
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