ファン
2

イト

日々を編む

ああ

6月 ドアを開けると張り付く空気
忘れたい思い出を思い出す
定刻通りの列車
私を夢にやる


ラジオで流れた音楽
光が重なる
明日には無くなる光が

夜に見たカラス
黒の奥深くに私の心が揺れる
連れて行ってくれ

ベランダからの景色
あの子を思ったことを思い出す
光 確かに美しい光だった

影を伸ばして襲う
普通は濁っていた
黒は清々しかった
光は透明だった

あの子は あの子は


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