地味で根暗で残念ですが、直視できないくらいイケメンで高スペックな憧れの先輩に溺愛されそうなので、全力で逃げています。

作者小蓮―シャオリェン―

筋金入りの地味で根暗で残念な女子。石崎 誠は、地味で根暗で残念なオタク系女子(闇属性)。

直視できないくらいイケメンで高スペックで羨ましい男子。
冬野 由貴は、すれ違うと立ち止まる位秀麗な容姿で、仕事も出来て、友達も多くて、絵に描いた様な好青年系男子(光属性)。

二人は、同じ会社の営業部で、ま…




ふわふわした栗色の茶髪。



猫みたいにキラキラした瞳。



つやつやの肌。



見上げる様な長身に、綺麗な指。


ワイシャツの裾からのぞく、逞しい手首。



彼はその昔、私の職場で王子と呼ばれ、定年前のおばあちゃんから、行き遅れのお局、新入社員に留まらず、職場で働く同僚の娘までファンがいた超絶イケメンエリート社員。



冬野 由貴(とおの ゆき)。




私は、彼の事が好きだった。


社内でずば抜けて、地味で、根暗で、残念だけど、私は彼の傍にいたかった。



彼女なんて、恋人なんて、ましてや結婚相手だなんて。



ペットなんてものじゃなくてもよい。



私は、彼の身に纏わりつく糸屑で良い。


野原で足元に纏わりつくひっつき虫で良い。



ただ傍に少しだけで良かった。




私には、ガラスの靴もドレスも魔法もいらない。


神様、お願いします。


私の地味で根暗で残念な毎日を返してください。