貧しい中でも幸せに暮らしていた心我。だがある日、国主のお出ましで息子と夫が殺されてしまう。そこから心我の復讐劇が始まったのだが!?

時は中国・戦国時代。ある貧しい村に、夫と息子と共に幸せに暮らす女性・心我がいた。

だが、ある日。王である神威の列が、その貧しい村を通った時、不意に息子の正英が列に飛び出し、馬に轢かれ死んでしまう。

夫である慶文も、列を横切ったという理由だけで殺害され、心我は一気に家族を失ってしまう。

復讐に燃える心我は、王・神威を殺す為に、類に武術を習う。

類からの厳しい特訓の末に、心我は武術と舞を覚える。

そして心我は、王・神威の前で舞を披露。

それが神威の目に留まり、心我は計画通りに神威の後宮に忍び込む。

しかし前妻の利利が死に、自分の番だと思っていた元春は、心我の邪魔をする。

そんな心我の味方になってくれたのが、同じ妃の明賢だった。

明賢は心我が前妻の利利に似ているといい、心我の生き別れの姉は利利だった事が分かる。

生き別れた姉が神威の前妻。

複雑な想いを抱きながら、心我は神威に近づく。

やがて神威は心我の美しさと優しさに惚れ、心我も神威の孤独に寄り添い、二人は愛し合うようになる。

しかし利利の息子・宝安を見ると、自身の息子である正英を思い出し、また復讐心に燃える。

その上、王・神威を殺害する為に心我に武術を教えた類からも、作戦の決行を急かされる。

心我は果たして、夫・慶文と息子・正英の仇をとるのだろうか。

それとも、神威への愛に復讐を断念するのか。

復讐と愛情に揺れる一人の女性の物語。