クリスマスシティ・ナイトメア

　ここは理想の街、クリスマスシティ。毎晩人々は聖歌を歌い、ごちそうを食べ、友や恋人や家族と語り合い、明日を夢見て眠る街。住民たちは二足で歩くかわいい動物の姿をしている。まさに絵本のような世界。

　しかし街の境界には、怪物「ナイトメア」が現れる。住民を恨み、襲いかかる、無限に湧き出る怪物たちを倒すのは、「夢醒まし」と呼ばれるナイトメア専門の狩人達だった。夢醒まし達は華やかな暮らしをする住民とほとんど関わらずただひたすらにナイトメア達を狩り続ける日々を送っている。

　物語は夢醒ましの狼、アドルファスの人生を追う形で進む。養い親であり師匠の猟犬ルイスと共にクリスマスシティの境界の東を淡々と守り続けながら、クリスマスシティ、ナイトメア、夢醒まし、そして世界全体の秘密が明かされていく。