目覚めたらカートゥーン映画の世界だった

作者竹藪ゲコ

 某国のカートゥーン映画黄金期(1940年前後)の世界に子羊「ラリー・ラム」の姿で移転してしまったレトロアニメ好きな主人公。始めは浮かれたが、可愛い見た目とは裏腹にこの世界には兵役も暴力もなんでもありで危険がいっぱいだった。
 貧しい牧場で暮らしながら、ラリーは気付いたことがある。

「この時代の…

 目が覚めたら、某国のカートゥーン短編映画黄金期の世界だった。

 姿も名前も変わっており、俺は子羊「ラリー・ラム」になっていた。

 レトロアニメオタクの俺は大喜び…したのも束の間、残酷な現実を突きつけられる。


「この世界はギャグをかまさないと死ぬ」


 爆弾あり!暴力あり!どう猛な肉食動物あり!

 全力でボケ続け、物理法則も時間も常識も捻じ曲げて、そんな世界で生き残る。 

 見た目は愉快、本人は必死、そんな異世界サバイバルが今、始まる!