背伸びしたつまさきが踏まれる。

作者海乃くらげ

「結局、人間なんて他人の深淵を覗いた気になって満足してるだけ。本当の水底には興味がないんでしょ?」三箱目、最後の一本に火をつけて煙草をふかした先輩の横顔を見つめる事しか、出来なかった。

先輩はずっと笑っていた。



厚底で盛った身長分、大人びた横顔。



それでも思春期に取り損ねた大人になるピースが埋まっていない空虚さを隠しきれない背中。



ピンクブラウンでまとめた化粧と髪の毛と洋服につけたフリルとリボンは武装。




大人になって死にたくない子供みたいだった。




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