盲導犬に向かない犬だってもう少し考える

作者武蔵弓 猫麿

さっきはごめん!と声を掛けてきたのは、抹消したい記憶を刻み込んだ同級生だった。





放課後


まだクラスの人間が大半いる教室で


奴はとんでもない事を俺に言いやがった



なんだコイツと思ったが


そいつはすごく犬みたいな奴で



それはたぶん


卒業してからも続くだろうなって思う


友人との出会いだった