あの夏空の下、君と生きた七日間。

作者霞祈

母の夢に縛られて生きてきた少年・白澄は思うようにいかない現実に暗い感情を抱えていた。そんなとき不思議な少女・千春に出会う。彼女は優しくて自由な人柄だった。彼女の言葉に励まされ自分を見つけだす白澄。しかし、千春の人柄の裏には信じられない秘密があって……。

「あなたは心葉大学に通いなさい。それが母さんの夢だから」


「白澄の放つボールがもう一度、ネットを超えた時、それはお前がバレーを好きになる時だ」


「白澄の走りって風みたいに速いね。そうやってさ、ボールも風を打つみたいに打ってみたら?ネット超えるかもよ。難しいかもしんないけれど」


「本当は陸上の方が好きなんだ」


「どんな選択をしたって、私は白澄の味方だから」


一生忘れられない青春の日々が今、始まる。