隻眼の姫君とポンコツ王子

ストーリー概要および物語の設定

　千年前。人類は、絡繰り人形（アーキア）の脅威から地上を捨て空へと逃げた。ガレリア王国。超大型居住船四番『ディレル・ノヴァ地区』。

　両親・姉の死が原因で全てを失いメイドとして貴族の家で働いている半妖（ルガルタ）のラーニャ・ファナット。彼女は、人間（ハルヴァス）から日常的に虐めを受けて育つ。

　バルムス帝国の三番目の皇子ナヴァン・ミュドラスと出会い、理想の国を造るべく世界を巡る。そして、【世界が崩壊した理由】【絡繰り人形の正体】【人形を創造した一族の思惑】を知っていく。ラーニャは、逃れられない運命に飲み込まれもがき苦しむ。さらに、死んだはずの姉が彼女の前に現われ両親の死の真相を語り共に人類を滅ぼそうと誘う。しかし、ラーニャは人間と生きる道を選んだ。欠点を知っても、側にいれくれる人。そんな人と一緒なら、どんな困難だって立ち向かえる。落ちこぼれたちが、己の欠点を武器に理想の国家を築いていく建国ファンタジー。